五木の子守唄
音源
歌詞
おどんま盆ぎり盆ぎり
盆から先きゃおらんと
盆が早よくりゃ 早よもどる
盆が早よくりゃ 早よもどる
おどんまくゎんじんくゎんじんくゎんじん
あんしとたちゃよかし
よかしゃよか帯 よか着物
よかしゃよか帯 よか着物
おどんがお父つぁんな
あの山おらす
おらすと思えば 行こごたる
おらすと思えば 行こごたる
おどんが打死んだちゅうて
誰が泣ゃてくりゅか
裏の松やみゃ せみばかり
裏の松やみゃ せみばかり
楽譜
解説
九州を代表する子守唄で、戦後になってアレンジ曲が流行歌となり、全国的に知られることになった。
元々は、貧しい山間の村に生まれた娘が、口減らしのために子守娘として奉公へ行った先で、わが身の不遇を嘆いて歌った唄。
「おどま」は「私たち」のこと。
「非人」は子守娘自身のことを卑下している言葉で、普通は乞食の意味で使われる。
現在記録されているだけでも、70を超える歌詞が存在する。
今も一般に広く知られている「五木の子守唄」は、元の正調とはかなり変わって民謡風にアレンジされている。